■私たちの住む地球の環境は、年々悪くなる一方です。大気の汚れが温室効果 を促進し、地球の温暖化はますます進んでいます。温暖化を防ぐ植物資源にしても、熱帯雨林は伐採され、あるいは焼き払われて減少していますし、温帯林でさえ酸性雨などによって世界的規模で減っています。発展途上国では過剰な人口の増加から食料危機におちいり、なお一層の資源不足となっています。

■レンガは地球の友だち。なぜならレンガは地球環境にやさしいからです。まず原材料は「土」(といってももちろんレンガに適したものですが)。そしてレンガのもっている性質そのものが私たちの住環境に対して理想的とも言える建築素材なのです。

■レンガの持つ耐久性や吸湿性、そして保温性は大変すぐれています。大昔から文化の違う世界中で使われてきたのは、まさにそんなところに理由があるのかも知れませんね。何百年、何千年と続く建築物。地球環境のためにレンガをもっと知りましょう。



『三匹のこぶたのはなし』

むかしあるところに一匹のぶたのおばあさんが住んでいました。
おばあさんには三匹のこぶたがいました。
ところが三匹に十分に食べさせてやることもできなかったので、自分でしあわせをみつけておいで、と外へ送りだしてやりました。

一番目のこぶたは道でわらたばを持っている男にあったので、わらをもらってうちを作りました。
少したつとおおかみがやってきて、
「こぶたや、おらを中に入れとくれ」
「いやだよ、とんでもない」
そこでおおかみはうちを吹き飛ばして、こぶたを食べてしまいました。

二番目のこぶたは小枝を持っている男にあったので、小枝をもらい、それでうちを作りました。
するとこんどもやっぱりおおかみがやってきて、
「こぶたや、おらを中に入れとくれ」
「いやだよ、とんでもない」
そこでおおかみはうちを吹き飛ばして、こぶたを食べてしまいました。

さて、三番目のこぶたですが、レンガを持っている男からレンガをもらったのでうちを作りました。
するとこんどもやっぱりおおかみがやってきて、
「こぶたや、おらを中に入れとくれ」
「いやだよ、とんでもない」
そこでおおかみは、何度もうちを飛ばそうとしましたが、うまくいきませんでした。

瀬田貞二訳・イギリス民話より抄訳いたしました。