北海道における煉瓦の製造は、明治5年、函館近郊の茂辺地村が始まりで、樺戸、帯広、網走の集治監でも煉瓦は作られたが、その後、明治23年には江別でも煉瓦生産が始まり、野幌周辺が最大の煉瓦生産地となった。
最盛期には野幌にあった10数社の煉瓦会社も現在では3社となり、当社は、先代社長西村吉次郎が昭和4年4月より空知郡栗沢村最上(現在の栗沢町)の小林煉瓦工場の煉瓦及び土管製造の経営に当り、昭和13年6月には、満州国北支那の業界を視察し、同年8月に夕張郡長沼村大字北長沼(現在、長沼町北長沼市街)に昭和煉瓦株式会社を創立、取締役となって事業経営に当る。
さらに、昭和15年4月に札幌郡白石村大字白石(現在、札幌市白石区平和通5丁目南2付近)に所在の北海道煉瓦株式会社、専務取締役に就任し経営に参画する。
当社の創立は、昭和15年9月1日に札幌郡江別町野幌(現在、江別市幸町35番地)において、さらに昭和16年1月23日に資本金18万円で江別市幸町35番地に設立。先代社長西村吉次郎が煉瓦製造以来、創業61年の歴史を有し、この間、昭和18年4月に札幌郡白石村大字白石に所在の北海道煉瓦株式会社を当社白石工場とするなど、野幌煉瓦製造の歴史の半世紀も越え、幾多の試練をのりこえ、時代を先取りした地球にやさしい、環境と共生できる煉瓦造りをめざし、平成3年11月には、江別市工栄町に日本最大規模の全自動設備ライン工場が完成し日本一の赤煉瓦生産量を誇る工場となっており、さらに平成8年8月には、角山本社レンガプラント工場が、江別第二工業団地に江別市幸町35番地より、移転新築完成しております。〔主な製品名はレンガ、レンガブロック、タイル、陶土管類、暗渠排水土管、視覚障害者用ブロック、粗面レンガ、メーソンリーレンガ(外断熱工法用)、クラシックレンガ、レンガデューン、ガーデンポット〕